「私たちはふだん内耳だけでなく、視覚やからだの感覚(体性感覚)からの情報を脳で総合してバランスをとっています。 左右の内耳どうしも脳幹で情報をやりとりしています。
大統領が国のすみずみまで民の仕事ぶりを把握しているようなもので、働けなくなった民がいると大統領に知らせ、働ける民を積極的に使うようにさせることが必要です。 それが中枢の代償機能である前庭代償といわれるしくみで、平衡訓練によって感覚を慣らすわけです。
自分のめまいを自分で管理できるようにすることが自信につながります」平衡訓練は図のようにいくつかの運動をおこなう。 はじめはゆっくりと小さく動かし、次に少し速く大きく動かしてみる。
1回目より2回目が気分がよくなったら、4、5回くりかえす。 2回目のほうが気分が悪くなったらやめる。

肥塚教授は次のようにアドバイスする。 成長ホルモンは成長期にからだをつくるだけでなく、成人期から老年期には代謝を調節する役目があることが最近わかってきた。
成長ホルモン分泌不全症の患者に薬として成長ホルモンを補充するのと同様に、高齢者に成長ホルモンを投与して若さを維持しようという動きがアメリカではさかんである。 しかし、そこには寿命を縮めるリスクがあるかもしれないと、神戸大学医学部附属病院内分泌内科のC原和夫教授は指摘する。
年齢を重ねると筋肉や骨量が減り、内臓脂肪が増える。 心血管系に障害がおこりやすく、骨折の危険も増す。
心臓や腎臓の機能、肺活量なども衰え、老化を実感する。 こうした加齢現象の進行と同時に、下垂体からの成長ホルモン分泌が低下することから、成長ホルモンの減少が老化にともなうからだの変化に関与しているのではないか、という考えかたが加齢とともに、変化する体構成とホルモン分泌量2003年9月15日の「敬老の日」に総務省が発表した統計調査では、神戸大学医学部附属病院内分泌内科(神戸市)65歳以上が総人口の19%と、過去最高を更新した。
厚生白書は65歳以上の老年人口が2050年には3人に1人になると予測している。 また、2025年には、自立生活が送れない「虚弱」の老人が260万人、痴呆が40万人、寝たきりの老人も230万人になるという推定もある。
加齢(エイジング)はどんな人でも避けられない。 歳をとると、実際にはどんなところに影響があらわれるのだろうか。

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